ミュウ6
以前「川」を見たときは
わたしはまだ「家」にすんでいた。
子ども達と、彼らの父親と。
にぎやかで、いつもいそがしく、
子どもの成長は早く
よろこびや悩みや驚きの日々だった。
わたしはとてもみちたりていた。
そしてときどき、
なにかを自分から隠しているようにおもうことがあった。
ある晩ふらりと一人で散歩に出て、
そのとき夜中の公園でそれをみた。
真夜中のだれもいない公園の月明かりにぼうっと浮き上がるように
川が現れた。
ながれはただ法則にしたがってあるべき場所に流れていく、
とかんじた。
わたしはしばらくぼうっとみとれ、
自分の中に流れる
私のほんとうにおもいをはせた。
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