南九州
九州の南はまだ昼間は夏のよう。
日陰に入ればさすがに涼しい風が吹く。
共演のミュージシャンや来てくれるお客さんには
自分の食べる分の米くらい当たり前のように自分で作っているひとも結構いる。
風呂をあっという間に薪で焚いてしまうことや、
食べるものを庭先の畑から取ってくること
魚は買うのでなく釣るのが普通だったり
家も店もゆっくりじっくり自分やなかまたちで作ること
時間があけば海にでる。
あるいは
山に。
そういう毎日の中に
おんがくがある。
歌いたいうたも
聞きたいうたも
違ってくる。
わたしのうたは
都会のうただなとおもう。
都会にいたときは
山や海のことばかり歌っているような気がしていたのに。
萩で出会ったミュージシャンは
牧場をやっていた
爆音の演奏、どこで練習してる?
と聞いたら
「牧場」といったのだ。
翌日遊びに行った。
まだ年若い彼と
妊娠出産育児の話に花が咲いた。
彼は牛の話。
わたしは人の話、だけれど。。。
今は宮崎と熊本の県境あたりにいる。
県境は峠、のちかく、山深い場所が多い。
ここの
くらしは林業が主体みたい。
杉の林に囲まれている。
小さなまちなかには切り出された木が積まれている。
地元の温泉にいった。
どこから?と問われ東京と答える。
あの車で?ひとりで?とたいがい。。
「ゆっくりさるきなすっとるんですね。」
と、
ゆっくりとした言い方で言われた。
土地の言葉を持つひとが
すこしうらやましく、
おばちゃんの笑顔があたたかくうれしかった。
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