道路はつづくよ
広島と島根と山口の県境のやまのなかにいる。 中国道に沿って西日本の山の中を走りたい、が、 添えない。 道は何度も中国道を南に北にくぐっては山の谷間を縫い、 複雑に入り組み、ときには 国道と言っても林道のような道になる。 昼でもうっそうと暗く車一台が精一杯の道幅、 対向車が来て行き交える場所は限られているような、 道の片側はガードレールもなく谷に落ちているような そんな道もよく出てくる。広島と島根と山口の県境辺りにいる。 中国道に沿って西日 そういう道の脇には清流が流れ滝が落ちていたりする。 紅葉の季節の美しさを思う。 脇に、 工事中のトンネルが口を開けていた。 いずれはこの道は閉鎖になり 新しいきれいなトンネルが取って代わるのだろう。 付近部落の人達にとって多分待望の。 峠に差し掛かる寸前に 大規模な採石場を通った。 山一つを削って、 山砂と砂利を取っているみたいだった。 大きな階段状に削られた山肌に ユンボとトラックが砂利や砂を運び、 付近はダンプが行き交う。 昔ガードマンをやっていた頃のこと。 道路工事で穴をほったあとはその土を捨てて 砂と砂利で埋め戻す。 水道管やガス管が痛まないように、だと思うが、 どこかから果てしなく運ばれてくる砂や砂利、 ずっと不思議だった。 山砂、とは、山を削って取っている。 日本中の道路の下には山砂、そして砂利が埋まっている。 あちこちの山を削って。。。 その道路がなくては私の旅はできない。 そんなアスファルトの道路を走って、 わたしはたびをつづけてる。
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