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2017年2月25日 (土)

ハル2

私のCDは、ジャケットを、一枚一枚丁寧に仕上げてくださる女性がいる。
デザインを手伝ってくれる友人のおかあさんで、
私がやると三枚に一枚は不良品にしてしまう緻密な作業を
楽しんでひきうけてくださる。
ちょうどエクペリで福島支援の「辻」という作品を作ろうとしていたころ、
彼女はつれあいをなくされて悲しみの中にあり、
この作品を仕上げることが、
彼女にとっても生きる力になってくれたみたいで
ほんとうによろこんで、大変な作業をやってくださった。
 
出来上がりを受け取りに、なんどかお宅に足を運び
そのたびに
季節のお料理を作って待っていてくれて、
あれこれと
たくさんのおしゃべりをした。
ちょうど、亡くなった母と同年輩で、
私が子どものころ、母がやっていた活動
~子ども文庫や、10フィート運動など~
似たような経験をされていて、
高度経済成長期の、専業主婦たちの、社会活動の大切さを
改めて思った。
 
 
九州ツアーに出かける前にお願いしていたCDが届いた。
今回は
うかがう時間を作れず、郵送してもらったら、
手紙が入っていた。
「わたしにはあなたたちのようなクリエイティブなことはできないけれど、
こういう手仕事は得意です。
おかげでつらい時期を乗り越えることができました。
ありがとう。」
 
 
なみだがでた。
 
 
歌を作るということが、
ステージで歌うということが
どれほどのことであるか。
この、ちいさな女性の
働き続けた夫と、時には対峙し、話し合いながら、二人の子供を育て、
たくさんの活動にかかわり、ひとをたいせつにして、
悲しみの中にありながら尚、ひとのこころをおもう
かつての日本の、あたりまえのように人を愛した女性たちの
あたたかさよ。
 
ありがとう。
大切な人生がまたひとつわたしのなかにふえていく。
 

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