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2015年4月 8日 (水)

ミュウ4

そのひとは

空中に浮かび

かぜのなかにすわっていた。

わたしとたいしてかわらないおおきさで、

すこし年取った様子だった。

ひふは浅黒く髪は銀色でながいしっぽをもっていた。

かぜのなかにすわるなんて

ずいぶんひねくれてるなあとおもったけれど、

なんだかハンモックにゆられてるように心地よさそうで

すっかりゆるんだようすで「やあ」

といった。

だぶだぶのシャツのなかから

ちいさないきものがでてきた

ねずみのようなけむしのようなりすのようなへんないきもの

そのいきものは強い風にあおられて

ふっと、飛ばされたが

よくみると細い糸でそのひとにつながっていた。

蜘蛛のようでもあるな。。

とおもった。

。。。。

わたしはかるく会釈をして

かぜにのりたかくのぼった。

かぜにすわるなんてどうやるんだろう。

わたしは

かぜのなかで

とどまることはできない。

だからいつも

ひとりでとんでいくんだ。

。。。。。

眼下にはちりはじめた桜が

けむるようにうすピンクで

春はらんまんとこのときをあじわい

さあ、これからどうするの?

とそこらじゅうに問いかけている。

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