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2014年11月27日 (木)

うた3

 
昨日母との歌の思い出を書いたけど、一緒にハモっていた小学生
のころから、なくなる前の「紅シスターズ」の間の時期、人生のほと
んどの期間は、母とうまくやれなかった。
 
私と母はあまりにもちがっていたし、
幸せになってほしいと願う一般的な親が子どもに望むことを、当然
のように押し付けられた窮屈さに、私は大いに反発していたから。
 
親がどんな人なのか、子どもがどんな人なのか。
わかるまでには、たくさんの年月が必要だ
 
それでも、優しく人を受け入れられる人はいる。
わたしは、本当にさいごになるまでそれができませんでした。
 
一番最後に母におそわった歌は、「砂山」。
ピアノの荻野さんがこの曲をモチーフにした即興をやろう、と誘って
くれて。
そのころ母はもう、ほぼ寝たきりで、命のカウントダウンが始まって
いた。
「もう声が出なくなっちゃったわ~。」といいながら、私が覚える
まで、何度もうたってくれた、その声はかつてのきれいなソプラノ
ではなく、むかしの日本のおばあちゃんのような懐かしい発声だった。
 
耳の中にずっとのこっている。
 

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