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2014年9月

2014年9月 1日 (月)

DNA

昨日はボスニア紛争で、家族を殺されたり、ひどいレイ
プにあって傷ついた難民の女の人たちのその後のお話
の劇を見た。
 
いろんな女性が出てきて感情を揺さぶられたけど、娘と
同じくらいの若いお母さんが、夫と母親を目の前で殺され
て、夢中で逃げる途中で赤ちゃんをどこかに落としてしま
って失って、おっぱいが張って、兵士に捕まって、何度も
レイプされて。という回想が出てくるところでもう、彼女を
抱きしめにでて行きそうになるのを我慢するのが大変だ
った。(最前列だったから~)
 
そのときは、兵士を憎んだ。男の性の中のそういう衝動そ
のものを、憎んだ。でも、かんがえる。
語れるのは、解きほぐそうという試みがあるのは、女の人が
強いからだし、抱きしめあいながら、未来へ向かおうとするか
らだ。
 
その、若い兵士が息子だったら、とかんがえる。
そうでもしないと、怒りすぎてて相手の立場になれないから 笑
 
戦争とか軍隊とか特殊な環境のなかにいやおうなしに巻き込
まれて、その理屈で行動するしか選択肢がなくなったら。むしろ
進んでその理屈に巻き込まれていくのでは?
本能はあらゆる方向性を持つ。
理屈に裏打ちされて、抑えていた本能的喜びがほとばしるとしたら?
 
それが喜びであるほど、後に、我に返ったときの傷は深いだろう。
そんな傷に耐えられる男の人は少ない。
だから、彼らは我に帰らないんだろう。
 
もし息子がそんな傷をおってしまったら。その深い暗い穴の深さに
一生かけても立ち向かえるのかどうか私にはわからないよ。
女のひと愛する、ということがそのさきちゃんとできるんだろうか?
愛するという幸せを手に入れたとたん、自分のしたことが襲い掛
かってくるのでは?
何度も言うけど、
だから彼らは、我に帰れないんだと、
おもうんだ。。。
 
男と女を分けて書いてきたけれど、実は男と同じモンスターが、わ
たしの中にもいる。それは飼いならされているように見える
が、どんなきっかけで暴れだすのかわからない。
元は野獣だからね。
 
厄介なことにそれが暴れだすと、強い快感がともなう。
何でこんなものが本能に組み込まれてるんだろうねえ。
DNAってやつはまったく。。。
 
 

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