風
このところ恒例となっている国分寺ギーの映画会で見た土井敏邦さんの「沈黙を破る」という映画は、パレスチナに送られた若きイスラエル兵のドキュメンタリーだった。
20歳前後のイスラエル兵は、暖かい家族に囲まれて幸せに育った青年たち。徴兵制度に、正義感と誇りを持って、兵役に当たった。
が、その仕事は、親のような年頃のパレスチナ人を意味もなく抑圧することと、幼い子どもも、年よりも、全てのパレスチナ人をもののようにみなし、時には傷つけたり殺したりすることだった。
子どもを執拗に何発もうって、ぼろぼろの死体にしたり、家ごと爆破したり、重機で死体ごと踏みつけたり、遠くから、ゲームのように、人間を、ねらって撃ったり。
そういうことを、自分たちは笑いながらやっていた。深く考えることを、拒んでいた。そのときはそれが普通の感覚だった。
兵役が終わって日常の生活に戻っても、もうもとの自分に戻ることができない。
そんな若者たちが痛みに耐えかねて、声を上げた。こんなことが、イ
そんな映画でした。
集団的自衛権。
争いのほうへと進もうとする力。
反対むきの風を、すこしでも吹かせたい。
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