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2013年8月14日 (水)

永遠の少女

私は長女である。
母の元に一番初めに生まれた女の子は多かれ少なかれ、母との確執を持つように思う。
愛と同じ深い確執。
私の母は寝付いてから亡くなるまでに、たっぷり時間をかけてくれたので、わたしは母との確執を生きているうちにじっくり見つめることができた。
言葉を換えれば、死にそうな母に、娘としてのわだかまりを、ばんばんぶつけていた、ということになる。ひどいもんだ。

母はある意味、永遠の少女であった。
かわいくて、潔癖で、やさしくて、夢見がちで、か弱くて、涙もろく、いつもきれいにおしゃれだった。
彼女にとって、10代半ばから私のやらかした数々の自由すぎる行動は、もうほんと、どうしていいかわからなかったんだろうな。
父はまた、永遠のおぼっちゃまみたいな人なので、母を助けてわたしを、叱る、ということもできなかったし。
今はこんなんなったけれど、わたしだって15とかそのころは、ガラスのハートだったので、私から目をそらす両親にずいぶん傷ついたのでした。

でも、今ならわかる。
母が異質な私を、何とか理解しようとしてたこと、あのころの母が頼る人がいなくて悩んでいたこと。

寝たきりになってからの時間に、私と母は、私が生まれてからの時間をさかのぼり、いっしょにいくつもの糸の絡まりを解いたのかもしれません。
私は何度か若い20代の母の苦悩に出会い、娘のように抱きしめてあげたくなりました。
わたしと母の間にはお互いを大切に思っているという絶対的な信頼感だけがあって、だからひどいことも言えてしまったのかもしれない。

お盆、のしわざですかね。

死んだ人のことを、思い出します。



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コメント

[親が居なくなる]
いつかは
であう状況なのに
いまだに
想像できない私

今日も
つまらない事で
イライラしてしまった(泣)

投稿: ェム(^^) | 2013年8月15日 (木) 11時50分

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