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2013年6月16日 (日)

夏の午後 2

今日はすこし呼吸が楽な気がします。
でもやはり記憶はもうろうとしている。
そのことは、肉体からのやさしい配慮なのかもしれません。
先月までは
息苦しさがつらかった。
心臓もたびたび痛みに襲われ、恐怖心と苦しさでやがて自分は狂ってしまうのではないかと思っていた。
もうどうせ死ぬのに、なぜこんな苦しみが。。。ああ、はやくおむかえにきてください。と、思っていた。介護の大変さは十分体験していたわたしが、家族のことなど、思いやれなくなっていました。

枕元で主人が花の水を替えてくれたのでしょうか。夏は切花が長くは持たないから。。
人生が終わっていくと思うことに、もうずいぶん慣れてきました。
わたしはこうして、もうすぐいなくなる。
苦しいとか、悲しいとか、愛おしいとか、ねたましいとか、そんないろいろの感情をかつてわたしは持っていたのでしょうね。
わたしは本当はすこしずつ死に始めているのでしょう。
生と死の境目はお医者様が決めるようだけれど、それはそんなにきっぱりしたものではないのでしょう。
肉体はやさしい。
もう、身体も、心も、解き放たれてきました。

おもては、きっと明るい夏の日でしょう。
アブラゼミの声が聞こえる。子どもがすっかりいなくなってしまったこの住宅地に子どもの声がきこえています。
「セミ取りに行くのなら帽子をかぶっていくのよ。日射病になるからね」
声は聞こえたでしょうか。息子はからだが弱いのです。

ああ、すこし息苦しくなってきました、背中をさすってほしい。
この優しいてのひらはだれ?わたしにやさしくしてくれる、あなたをまたわたしは呼んでしまった。
あなたも、娘も息子も孫たちもなんだかずいぶん遠いところにいるような気がします。

そして、ぼんやりとしたひかりのなかで、
ただ無心に、順番を待つようにたたずんでいるのです。。。

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コメント

クゥ〜ッ(ToT)
泪が止まらない〜〜〜
(ToT)(ToT)(ToT)(ToT)

投稿: ェム(^^) | 2013年7月 1日 (月) 23時22分

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